羽衣甘藍で温青汁リングイネ。。。
35年ほど前「まずい、もう一杯」というコマーシャルで爆発的なヒットとなった青汁。材料は地中海沿岸原産の葉物野菜のケールですが、日本では初めて耳にする方々も多かったことでしょう。でも本当に不味いわけではありません。その健康効果の高さから、アメリカではスーパーフードのひとつとして人気が高いそうです。今、日本でも少量ですが様々な品種が栽培流通されています。
その中から、我が家の菜園で栽培しているのは、カーリー・ケール。和名は「羽衣甘藍」。日本の伝統美を感じさせるような美しい名前ですね。味は濃いめのキャベツといった感じで、ちょっとした苦味が大人の味とも言えるかもしれません。生でいただくと、けっこうしっかりした歯応えで、あまり量が摂取できませんし、お腹を冷やすので、温かい料理にしました。葉の中肋をはずし塩茹でにして、ニンニクとオーリーヴオイルを混ぜてフードプロセッサーで粘度を持たせた液状に、ちょっと太めのパスタ・リングイネに和えました。サーモンをちょっと炙って彩に添えます。
羽衣甘藍の温青汁パスタの出来上がり。
名前も美しく、彩も美しく、体の内側も美しくなるような三美一体の逸品です。
羽衣甘藍/カーリー・ケール
カーリーケールは、青汁やスムージーなどで知られたケールの仲間で、葉の姿がその名の通り「カーリー」縮れています。和名は「羽衣甘藍」羽衣のようなキャベツという意味で、まあなんと優雅なネーミングでしょう、美しいですね。もちろんキャベツの仲間でもあります。イタリア料理で認知度が上がったカーボロ・ネロもケールの仲間で、別名ラチナート・ケールとかトスカーナ・ケールと呼ばれています。
ケールの原産地は地中海沿岸で、歴史はとても古く、紀元前200年には古代ギリシャで栽培されていたそうです。その後、ヨーロッパやアフリカに広まり、現在でも広く愛されている野菜のひとつです。アメリカでは、今でこそスーパーフードと称されスムージーやサラダで人気の高い葉菜ですが、伝播はアフリカから奴隷として連れてこられたアフリカ民族が持ちこんだそうで、アメリカ建国の初期、貧しい奴隷たちの命を支えた食材のひとつでもあります。その頃から、ある意味スーパーフードと言えるかも知れませんね。現在もアメリカ南部アフリカ系アメリカ人のソウルフードだそうです。
日本へは江戸時代に伝来。オランダナやサンネンナと呼ばれていたそうです。その後、明治時代に導入されましたが、観賞用として栽培され、やがて品種改良され葉牡丹が生まれました。アメリカではスーパーフードやソウルフードと食文化となったケールも、日本では葉牡丹に生まれ変わり、食えない奴と化した訳ですね。しかし最近の日本でも、青汁ブームがきっかけとなって、ようやく食文化に仲間入りした訳です。
現在、日本でも少量ながらも様々な品種のケールが栽培されていて、この写真のカーリーケールや、イタリア料理店など使用されているカーボロネロも、その中のひとつ。日本の種苗会社からも日本の気候用に改良された種子も販売されています。

