スイカ・ジュースでかき氷パスタ。。。

スイカ・ジュースでかき氷パスタ。。。

スイカ・ジュースでかき氷パスタ。。。

 スイカの赤い色素はリコピンという物質。トマトのそれと同じです。リコピンは抗酸化作用が強く免疫機能を高めるそうで、我々年寄りにとっても重要。2009年に菜園を始めた頃の春夏は、一所懸命トマトを栽培していました。有機栽培でトマトをやるのは手間とコストがかかり、長時間労働のせいで熱中症のリスクも増します。そこでトマトに代わるものはと考えたのがスイカでした。トマトを減らしてスイカを取り入れ、65歳を越えたころ、夏の作業時間を減らすため、トマトは栽培をやめました。
 スイカ栽培を始めた頃は、スイカができると、冷蔵庫に入りきらなくて困っていました。玄関の片隅においておくとやがて腐りだす。早く食べなきゃ!どうしよう?そうだ絞ってジュースにして冷凍にしてしまおう。小さめのジプロックに入れて薄べったく凍らせます。解凍の時間を短縮できるから。。。ジュースにすると甘さが強くなります。だったら、かき氷にでもしてみよう。凍ったままミキサーで混ぜてスイカかき氷が出来ます。しかし甘いものはそんなにたくさんはいただけません。解凍したジュースを塩とレモン果汁で味を整えて、冷たい麺のお出汁にしてみました。稲庭うどんや素麺がとても美味しくいただけます。今回はイタリアのパスタ/カペッリーニを使って冷製パスタの味付けに。その上にかき氷をのせて、かき氷パスタの出来上がりです。
 我が家の夏のスペチャリタの完成。風味豊かでリコピンが効いた酷暑乗り切る逸品です。

 

スイカ

スイカ
 スイカはウリ科の1年生植物。つまり、野菜ですね。今はフルーツと思われていますが、私が子供の頃のスイカは味が薄いので必ず塩をふりかけて食べていました。とてもフルーツとは思えませんでした。現在のスイカは糖度が10~13度もあって味も濃くてとても美味しいです。
 スイカの原産地は諸説ありますが、当初はインドもしくは南アジア原産とされていました。しかし1858年イギリス人探検家デイヴィッド・リビングストンがアフリカ南部カラハリ砂漠でスイカの野生種を発見。それ以降から南アフリカ原産と言われるようになりました。ところが、2014年に遺伝子解析によって西アフリカ原産であると定義されたそうです。西アフリカで自生していたスイカの種子が北アフリカに持ち込まれ栽培化されたようで、最古の種子は約6,000年前のものがエジプトで発掘されています。その後のツタンカーメン王の墓からも種子が発掘されています。余談ですが、ツタンカーメン王の墓からは豌豆の種子も発掘されていて、それが現代でも発芽したので、今も販売されています。さすが王の墓ともなると、その遺産は歴史的にも影響力が計り知れないものですね。
 日本へは、平安時代伝来という説と、江戸時代中期に中国から伝来し栽培されていたという説がありますが、江戸時代の「鳴尾西瓜」という品種が「摂津名所図会」の中に見られ、他の地方でもいろいろな品種が換金されていたようです。しかしその中のいくつかは後々、南瓜であったことがわかったそうですが。。。江戸時代の書物「津木六部耕種法」の中に「反当利益が、稲1両2分に対して西瓜10両」としるされているそうで、約1,000㎡の面積で収穫できる米は1両2分だが西瓜は10両ということで、お米の約8倍価格の高級品だったようです。かの「べらぼう」な蔦屋重三郎も夏の吉原か日本橋辺りで冷たい西瓜を食していたのでしょうか気になる所です。南瓜は食べていたようですが。。。

 

バジリコ・ナーノ

バジリコ・ナーノ

 バジリコ・ナーノはバジルというハーブの1種。
 バジルは現在、イタリア料理の普及によって、日本では知らない人がいないほどのハーブ。スーパーマーケットでも手に入ります。バジルと言えばイタリアのものと思われがちですが、原産地はインドやマレーシアなどの熱帯アジア。インドでは5,000年ほど前から栽培されており、ホーリーバジルは神様に捧げる神聖なもの。アロマテラピーでも記憶や認知機能を高めるのに使用されるそうです。
 ヨーロッパへは、紀元前300年代にアレクサンドロス大王によって伝えられた説があります。中世ヨーロッパでは、粉末バジルを吸い込むと頭の中でサソリが湧くという伝説があるそう。
 日本へは江戸時代に中国経由で薬草として伝来。貝原益軒の「大和本草」にも記されています。種子を浸水しておくと、まわりにゼリーを形成します。それを目のゴミを取るために使用していたそうで、「メボウキ」と呼んだそう。現在も和名として使用されています。名前だけで、さすがに目の掃除に使用する人はいないでしょうけど。かの「べらぼう」な蔦屋重三郎もバジルで目の掃除をしていたかも知れませんね。本をたくさん読むために。。。
 バジリコ・ナーノはバジルの中でもブッシュバジルと呼ばれる系統のもの。ギリシャ系の品種が多いためバジリコ・グレコなどと呼ばれるものもある。葉は1~3cmと小さく、草丈は30cmくらいで、草姿はバスケットボールの様に球状になり、鉢植えにしてキッチンハーブにしても美しいです。香が強く、小さくても存在感のある葉です。

天高く マヤ放つ 愛
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イタリアントマト「コストルト・フィオレンティーノ」
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